悩みは増えていくとしても、「いい感じ」でいられるマイルーティンがあれば心強い
何の予定もない籠り日は、思考も気分も、すっぴんで過ごしたい。
最低限のルーティンだけを済ませて、私的な時間にとって必要のないことを連想させるものには手を出さず、かと言って、投げやりにもせず。
「こんな日も、こんな自分も、とびきり好きでもないけど嫌いでもない、ちょうど真ん中」
そんなふうに空っぽに気を緩めた日に限って、髪や肌の変化に気づいて戸惑う。
気持ちが追いつかず反射で「嫌だな」と思うこともあるけど、この先何年も自分の髪や体に起こる変化を否定することに労を割くのは、なんだか疲れそうで続けられそうにない。
簡単で気軽で、そこそこ楽しい。
悩みは絶えないけれど、そうやって折り合いをつけて気長に付き合っていくのが、ちょうどいいのかもしれない。
髪の不調や悩みを感じたら、すっぴんに戻すことから始めてみる
トップにボリュームが出にくい、癖がなかった部分がうねる、髪の手触りが硬い、酸化皮脂っぽい匂いがする、白髪が増えた、頭皮が硬い…
自覚のないまま少しづつ進行していたのだろうけど、色々なことが、ここ数年でドドドっと一気に押し寄せてきたような感覚がある。
加齢の影響もあるし、年齢とは無関係にダメージやスタイリング剤の蓄積でもあるのだけど、一括りに「老けたな、嫌だな」と思うことが癖になったら、私はこれ以上の自身の変化を受け入れることが今後もできない気がする。
どうせ避けられないなら、簡単に続けられてご機嫌に過ごせる方法を探すほうが、きっと健やかに楽しい。
ところで、ご自身の「髪のすっぴん」をご存知でしょうか。
化粧が洗顔料だけでは落ち切らないように、スタイリング剤もシャンプーだけでは落ちきらないことがある。
油分などが多い重め質感のスタイリング剤だったり、
髪質に対して量を多く使っていたり、
手触りを良くする成分が入っているアイテムを多用したりすると、髪の表面は覆われて、日々のシャンプーで落ちきらなかった場合、少しづつ髪の1本1本の表面に歪に留まってしまう。
そうなると起こりやすいのが、
- 手触りの悪化
- 浮き毛
- 匂い
- 頭皮の痒み
- スタイリングがしづらい
- ボリュームのコントロールが難しい
など
これが肌の場合なら目視もできるし「肌荒れ」という分かりやすい結果が待っているけど、髪の場合はひっそりトラブルが進行して気付かれにくく、「なんだかうまくいかないなー」と違和感を自覚する頃には「すっぴん」の感覚を忘れがちで、原因に思い至りにくいことも。
手触りや見た目などですっぴんの感覚を掴んでおくだけでも、そういった不調に早めに対処できるし、「年齢だから仕方ない」と一括りにして匙を投げなくても済む。
ただ、すっぴんを意識するあまり「洗浄力の強いシャンプーで毎日2度洗いすればいいの?」と問われると、そういうことでもない。
頭皮への刺激や髪への摩擦を思うと、洗い過ぎは別のトラブルを起こしてしまう。
基本は「スタイリング剤の類は毎日シャンプーで無理なく落とせる量と質感に留める」
さらに「それだけでは行き届かない蓄積物を落とすためのケアを、時々取り入れる」
と習慣にすれば、髪にも肌にも気持ち的にも負担が少なく、継続しやすいのかなと思う。
「行き届かない部分を時々ケアする」って?
行きつけの美容師に相談すれば、きっとライフスタイルに合わせた方法を提案してくれる。
自宅で使っているものを髪の状態をコントロールしやすいものに変えたり、
ヘッドスパや髪質改善と言われるものを定期的に取り入れたり。
またはご自身でアイテムを探して好きな時に取り組んでもよくて、要は、望む結果を得られて無理なく続けられる方法なら、それで◎。
日々の習慣にしてしまえば、悩みに右往左往させられることも少なくなる。
私が自分の新習慣に選んだのは「product スキャルプリバイタライザー」で、
週1~3回、頭皮や髪に違和感があったり単純にのんびりしたい時に使って、それがちょうどいい気分転換でもあり1年ほど続けている。
手触りやボリュームなど、主にスタイリング剤の蓄積が原因で抱えていた不調にはしっかり効果を発揮してくれて、すっかり縁の下の頼れる存在に。
ヘッドスパやクレンジング類のアイテムがたくさんある中でproductを選んだのは、クレンジングという実用性に加えて、自分にとって無理なく続けられそうな要素がたくさん当てはまったから。
例えば
- 汎用性の高さ :クレンジングとしても、乾燥対策としても使える
- ハードルの低さ:大掛かりな準備や時間を必要とせず手軽
- リラックス効果:ついでに硬い頭皮をマッサージでもしようかな、という気分になる
ちなみにスタイリング剤もproductを使っているので、「同じブランドなら相互に相性がいいのでは」という考えも。
ご機嫌で暮らすための方法を、いくつか持っておく
不調に対して年齢やストレスを持ち出して一括りにしてしまうと、「どうしようもないじゃないか」と投げやりになってしまうけれど、じっくり観察してみると対処できることもあって、その一歩が「自分の髪の、すっぴんを知っている」ことなのかなと思う。
悩みは尽きなくても、選択肢があればきっとそこそこ楽しくて、視野が広がることもある。
髪は体の一部で、それに対して「嫌だな、嫌いだ」と思い続けるよりも、理想通りではなくても惰性でもない「ちょうど良さ」を見つけて自分と付き合っていく、そんな大らかさが、長くご機嫌に暮らす一つの方法かもしれない。