不安が入る隙間
1週間ほど前に、プライベート用の鞄をかつてないほど小さくした。
小銭入れとパウダーとリップ、これだけしか入らないような大きさ。
あまりの軽さにどこにでも行けそうな気になる。
方向音痴でさえなければ。
今まで一体他に何を入れていたのかというと、せいぜい財布とモバイルバッテリー、かさばっても防寒用の小物くらい。
A4サイズがギリギリ入る大きさの鞄は、出先で荷物が増えた時に手荷物をまとめる為の、備えの余白という意味が大きかった。
鞄自体の重さや大きさに無駄に体力を削られるばかりか、その余白に私はいつも「もしも」というどちらかと言うとネガティブな感情を入れて持ち歩いていたのだから世話がない。
意思のあるシンプルは勇気だと思う。
的を絞る潔さ、それを貫く強さ。
割くべきものを絞って身軽に生きていきたい。