カウンセリングだけで帰ることに、罪悪感は必要ない
美容室におけるカウンセリングの意図は、髪を仕事にする者と髪に悩む他人同士が、ゴールとプロセスを共有し、同じ方向に二人三脚で歩めるかを確認することにあると私は考えています。
「この人とは楽しい道のりもゴールも想像できない」そう感じたなら、カウンセリングだけで帰る選択もありです。
二人三脚で、出す脚が合わない状態で無理矢理歩き出せばいずれ必ず転びます。
これではカウンセリングの意味がありません。
現状にしっくりこない状態なら、まずはご自身の感覚で、安心できそうな美容師を何人か選んでみてください。
それぞれに意見を聞き、納得できる内容だったり楽しい将来像が思い浮かぶかどうかを探るためです。
ハードルが高いかもしれませんが、「カウンセリングだけ」という形で予約を入れて、ネットではなく対面で話す方がより正確な意見を聞けます。
「初めてで急に髪型を変えるのは不安だから、とりあえず相談に乗って欲しい」と意図を率直にお伝えくだされば、迷惑な顔をしたり訝しがる美容師はそうはいません。
話してみて納得できる内容にしろそうでないにしろ、ひとまず「また日を改めます」とそのまま帰ることがあっていいのです。
髪が変わると多かれ少なかれ生活が変わります。
その変化を嬉しいものにする為の前準備として、カウンセリングがある。
目的地への歩み方も期間も費用も、美容師によって違うからこそ、安全で充実した二人三脚ができそうな相手を選ぶことが、結果的に希望の髪型や理想への近道です。